Bunshuが歩く。

歩くように日々考えていること、思っていること。思いつき。

Fiction

【Repost】【Fiction】詩をよむウサギ

こんな忙しいときに、「今日」という日を迎えたことをもどかしく思います。やっぱり、忙しい日々は捨て去りたい。心に余裕を。それこそが、彼女がくれたものだから。 心に余裕を。 yokkon.hatenablog.com

【Fiction】リバース/リバース 〜もしも朝が夜で、半生×2 = 一生なら〜

ある晴れた日の朝、俺は星を見ていた。 この世界で、朝と夜が逆転してから久しい。昔の文献を読んだり、おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんくらいからの伝承を聞いたりすると気づく。今、この世界で当たり前のことが昔は当たり前じゃなかったことに。…

【Fiction】ヒマワリ

ヒマワリ、向日葵。キク科の一年草。北アメリカ原産。夏、直径二十センチメートルもの大形の黄色い頭花を開く。太陽を追って花が回るという俗説もあるが、実際にはほとんど動かない。 僕はヒマワリが好きだ。ヒマワリは一途だ。大好きな太陽さんの方をずっと…

【Fiction】101人の俺。

「あー、もう一人の俺がいたらなー。」 人は叶いもしない夢を口にすることがある。それが叶わないことは誰しもが知っている。本人も重々の承知だ。しかし、言わずにはいられない。それが人で、ヒトという生き物だ。叶わない願いと知っていても、それを口にす…

【Fiction】ばかばっか

後ろから人が来ることが明らかなのに、なぜ改札を出てすぐに立ち止まるのか。 電車を待つときは、二列の方が列が長くならなくて良いではないか。 電車から人が降りるときに、降車口を塞ぐのはやめないか。 良夫(よしお)はイライラしていた。場数を踏んでも…

【Fiction】詩をよむウサギ

「さっちゃん」は優しい。今日も私のことを思ってくれている。 とある町のとある一軒家の玄関、私は小さな籠の中で暮らしていた。私の家は小さくて、ご飯の入れ物、トイレがあって、私が動けるスペースは限られていた。けど、私は幸せ。だって優しい「さっち…

【Fiction】君の波になる 

「私の波になりなさい」 君の声が青空のもとにファンファーレの如く鋭く響く。ファンファーレ。当時、君と僕は5歳。サーフィンごっこの真っ最中だ。 君と僕は幼馴染み。だけど、君と僕は馴染まない。君は水で、僕は油。みたいなもの。混ざり合うには乳化し…