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Bunshuが歩く。

歩くように日々考えていること、思っていること。思いつき。

Fiction

【Fiction】101人の俺。

「あー、もう一人の俺がいたらなー。」 人は叶いもしない夢を口にすることがある。それが叶わないことは誰しもが知っている。本人も重々の承知だ。しかし、言わずにはいられない。それが人で、ヒトという生き物だ。叶わない願いと知っていても、それを口にす…

【Fiction】ばかばっか

後ろから人が来ることが明らかなのに、なぜ改札を出てすぐに立ち止まるのか。 電車を待つときは、二列の方が列が長くならなくて良いではないか。 電車から人が降りるときに、降車口を塞ぐのはやめないか。 良夫(よしお)はイライラしていた。場数を踏んでも…

【Fiction】詩をよむウサギ

「さっちゃん」は優しい。今日も私のことを思ってくれている。 とある町のとある一軒家の玄関、私は小さな籠の中で暮らしていた。私の家は小さくて、ご飯の入れ物、トイレがあって、私が動けるスペースは限られていた。けど、私は幸せ。だって優しい「さっち…

【Fiction】君の波になる 

「私の波になりなさい」 君の声が青空のもとにファンファーレの如く鋭く響く。ファンファーレ。当時、君と僕は5歳。サーフィンごっこの真っ最中だ。 君と僕は幼馴染み。だけど、君と僕は馴染まない。君は水で、僕は油。みたいなもの。混ざり合うには乳化し…