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Bunshuが歩く。

歩くように日々考えていること、思っていること。思いつき。

【Book】子どもを持つ人、子どもを育てる人にこそ読んでほしい ~「女子大生風俗嬢」より~

子どもを持つ人に、子どもを育てる人にこそ読んでほしいと思いました。

 

 女子大生風俗嬢

 

貧困により大学の授業料を払うことができずに体を売る、あるいはその世界に関わる女子大学生と男子大学生。

奨学金で大学に通うも、返済に不安のある学生。

承認欲求を満たしてくれる彼氏に言われるがままにお金を渡し続ける女性。

社会に適応することができずにセーフティネットとして風俗で働く女性。

 

彼らの生活の悲惨さと、一部努力が書かれていました。

夜の世界で働く人たちに考えたうえで選択し、工夫や努力をしている側面もあり、その辺りは色眼鏡を外さないといけないと思いました。

しかし、何も考えずに体を売ることで手っ取り早く大金が入ることに目を奪われている人たちも多く描かれており、読んでいるだけで若干気持ちが落ちもします。

 

「おわりに」で著者が述べています。

大学進学を選択する前に、よく考えるべきだ、と。

つまり、高校を出るときの進路選択について「きちんと」考える時間が必要だということです。

 

大学で学ぶことに、何百万円のお金を払い、奨学金という名の借金をするだけの価値があるのでしょうか。

著者が言うように、大企業や大卒枠公務員に就職できれば回収できでしょう。

そのような職に就ける見込みがあるのか、そのような職に就きたいのかを考えないといけません。

それともそれだけのお金を払ってでも、学びたいのか。

 

この本に出てくるような人たちが多いのか少ないのか僕にはわかりません。

でも、いるということは確かでしょう。

今まで、学生を卒業し就職するときの選択が人生において重要だと思っていました。

しかし最近、それを徐々に疑い始め、この本でかなり確信に変わりました。

働く働かざるにかかわらず、高校を出るときの進路選択が大事だ、と。

(日本においては、多くの人が高校までは行くということを踏まえて。)

 

僕が通っていた高校はほとんどの人が当たり前のように大学へ行きました。

だから何の疑いもありませんでした。

進路選択の授業(?)も、自分が考えていた進路選択も、大学に行くことが前提でどこの大学に行くかという選択しか考えていませんでした。

大学に行ってから、大学に行く意味について少しずつ考えるようになりました。

本当は、行く前に考えなければならなかったと思うようになりました。

 

高校生がこの本を読むことはほとんどないと思います。

テーマ的にも、高校生の読書数的にも。

上記したようなことを考えている高校生もそんなに多いとは思えません。

だからこそ、親や高校の先生、あるいは塾の先生なども含めた大人が教えてあげられるかどうかが、重要になると思います。

 

インパクトのあるタイトルに臆することなく、ぜひ手に取ってほしいです。

社会学分野の本は、世界の「今ある姿」を教えてくれます。

僕が従事している(基礎)自然科学は「いつまでも変わらないもの」を探しているように思います。

最近になって、社会学の面白さに気づきつつあります。