Bunshuが歩く。

歩くように日々考えていること、思っていること。思いつき。

【Book】4月読んだ本。

4月読んだ本です。

4月は面白い本にたくさん出会えました。

それぞれを簡単に紹介しようと思います。

 

《小説》

1. ワイルドソウル・下

2. 山椒魚

3. クロイツェル・ソナタ/悪魔

 

《学術関連》

4. 恋愛を数学する

5. 快楽の奥義

6. 「その日暮らし」の人類学

 

《その他》

7. アサーション入門

8. Give and Take

 

 

 

《小説》

1. ワイルドソウル・下

「知らないことが罪」

「自分が可愛い」

という表現が何度か登場し、とても印象に残ったフレーズです。

 

地球の反対側で起こっていることでも知らないから仕方ないのではなく、想像してみたことがあるか?

問題に気づいたときに動かないのは、結局自分が可愛いから、守っているだけではないのか?

 

ということを問われている気がしました。

自分さえ良ければ、、、という考え方にくぎを刺す一冊でした。

 

 

 

2. 山椒魚

渋めの本です。

現代小説とは毛色の異なる表現が楽しく、きれいだなぁーと言える本でした

 

山椒魚は悲しんだ」

「お互いに裸体であるということは、その裸体の持主達をしていちはやく親しい友人にさせてしまうものらしかった」

「容易に形容することができない勿体ない精神が雪よりも冷たく私の胸もとにしみこむ気配であった」

「彼女を平和に泣かしてやるために乗客たちに対して私のからだで障壁をつくり」

「人どおりの多い街を歩きながら、この散歩を送別の宴会に代用しようということに定めた」

(以上、本文より)

 

 

 

3. クロイツェル・ソナタ/悪魔

ひょんなことから知り合った人にお勧めしてもらって読んだ本。

自分の好みだけでは一生で会うことがなかったかもしれない一冊。

人にお勧めの本を聞くのはこのような出会いがあるからおもしろい。

 

禁欲を犯したことによる二つの不幸な末路を描いた作品。

当たり前と思っていることに疑問を投げかける作品。

 

極論であるがゆえに常識を鋭く突いてくる。

欲について改めて偏見なしに考えてみようと思いました。

 

(ヴェートベンの楽曲「クロイツェル・ソナタ」も好きです)

 

 

 

《学術関連》

4. 恋愛を数学する

数学の視点から恋愛の戦略を紹介していて興味深かったです。

著者はTEDでも「愛を語る数学」としてプレゼンしています。

 

www.ted.com

 

本書で紹介されている「ゲール・シャプレイ・アルゴリズム」によると、自分からアプローチをかけた方が、より好みの相手と一緒になれる確率が高くなるそうです。

数学的にも、努力は報われるということを知って安心しました笑。

 

 

 

5. 快楽の奥義

「恋愛を数学する」は本屋で見つけて、Amazonで買いました。

んで、そのAmazonのページにお勧めで紹介されていたのが本書。

 

タイトル的に面白そうだと思ってページを開いてみると、高評価レビューが多かったので、とりあえず購入してみました。

 

現代のコミュニケーション問題に、(少なくとも僕にとっては)新しい視点から入り込む一冊でした。

肌と肌とのコミュニケーションを真の意味での感情のやり取りととらえています。

 

たぶん読んでみないと伝わらない、というか上手く伝えられないと思うので、興味ある方はぜひ^^

 

 

 

6. 「その日暮らし」の人類学

僕たちは未来のことを当たり前のように考えて、〇〇になるとか、〇〇に備えるとか言います。

そして、明日のために今日を犠牲にし、明後日のために明日を犠牲にしているのかもしれません。

しかし、「その日暮らし」をしている人たちにはその概念がないのです。

 

自分たちの周囲にある世界だけをついつい当たり前と思ってしまいますが、その勘違いに対して強烈なしっぺを打ってくれる文化人類学は面白いですね。

 

yokkon.hatenablog.com

 

 

 

《その他》

7. アサーション入門

相手も自分も大事にするコミュニケーションを「アサーション」と言うそうです。

僕は本書に出会って、その存在を初めて知りました。

 

本書の中で僕が好きだなと思うのは、自己主張をしない人にも責任がある、という旨が書かれていることです。

 

「人見知りなので話しかけてください」より、「人見知りですが頑張って声かけるので、お話ししましょう」と言える人の方に個人的には好感を覚えます。

そして自分はそう言える人でありたいなーと思います。

 

 

 

8. Give and Take

 

与える人(ギバー)であることがいかに大事か、どうやったらなれるか、燃え尽きないために注意すべきことは何か、を教えてくれます。

 

こういう本を読むと自分の中にもう一人の自分を持つことができます。

そして何か選択を迷ったt気に「与える側の選択肢を選ばんでええのか?」とその人が聞いてきます。

 

そんな自分をもう一人作ることは、物事をできるだけ客観的に見るためにも重要です。

口で言うのは簡単だけど、そのようになるにはどうしたらいいかを改めて考えてみたいと思います。

 

 

 

チャンチャン♪