【Book】私たちは、未来のことを考えることは当たり前だと思っている ~『「その日暮らし」の人類学』を読んで~
『「その日暮らし」の人類学』
僕たちは、今日を生きるという感覚を忘れてしまっていることが多い。
明日のために今日を犠牲にし、明後日のために明日を犠牲にする。
今日をぎりぎり生きること、「その日暮し」。
そんな生き方は、今日の日本では「ダメな」生き方とされる。
アフリカや中国で見た、「その日暮し」の生き方には、「生きているということだけを根拠としているような余裕と自信」があった。 「不確実」であることは、「希望」がないことではない。
人類学はおもしろい。
僕が思い描いていた常識が、世界で通用しないことを教えてくれる。
世界には様々な生活、文化がある。
とてもとても面白いトピックであるだけに、堅く、僕ら門外漢にはいささか取っ付きにくい文章であることを勿体無く思う。
しかし、時間をかけてゆっくり読んで、じっくり考えれば、僕たち多くの日本人の「時間の価値観」に一石を投じることは間違いない。
面白い本でした。
チャンチャン♪