Bunshuが歩く。

歩くように日々考えていること、思っていること。思いつき。

【Book】一年間で読んだ本。(2016.10-2017.09.)

2016年の10月からふと思い立って読書記録をつけ始めて、先月の9月に一年が経ちました。

 

振り返ると、この一年でこれほどの本を読めるとは自分自身でも思っていませんでしたし、それだけ読めたことで自信がついたように思います。

それでも、読みたい本は山ほどあり、「Book」と名付けられた僕のブックマークフォルダにはどれほどか検討もつかないくらいの書籍が並んでいます。

これからも無理なく程々に、先輩たちの知恵や考え方に助けをもらい、知らないことに触れる喜びを感じて生きていきたいと思います。

 

なんてね。

 

年総数:103冊

月平均:8.58冊

 

(月/冊数)

2016 

10月 6

11月 8

12月 7

 

2017

1月 10

2月 7

3月 10

4月 8

5月 3

6月 12

7月 12

8月 13

9月 7

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自分でもよくわかんないけど、「偏見を捨てる、視野を広げる、読んでみて考える」をテーマに選書していたような気がします。

 

読んで面白かった本ベスト3とかやりたかったんですけど、良い本が多すぎて無理でした笑。

なんで、ちょこっとだけ紹介します。

 

 

 

《小説》

1. 太郎物語

主人公である太郎 とその両親の考え方、掛け合いに、子育てについて考えさせられました。

 

2. キミがビキニの紐を解いたなら

いわゆる官能小説というジャンルですが、この本がどうこうではなく、「官能」だけで敬遠することなく未知のジャンルに飛び込んだことが僕にとってよい経験になりました。

偏見を捨てること、広い視野を持つことの大事さを改めて教えてくれました。

 

3. ワイルド・ソウル

スピード感のある小説とはまさにこれのことです。 

 

4. ボノボとともに

ヒトに最も近いサルと言われる「ボノボ」、その生態と現状を知ることができます。 

 

5. 天使と悪魔

ダン・ブラウン著作のロバート・ラングトンシリーズはすべて面白いのですが、その中でも最初に出会った「天使と悪魔」において、「科学と宗教」について考えることが楽しかったです。 

 

6. 夜のふくらみ

窪美澄さんの著作で、僕が読んだ中で断トツで おもしろく、人間の感情の動きが見える作品です。

 

7. 砂漠

 実はこの一年間ではなく2017年10月に読んだのですが、めちゃくちゃ良かったのであわせてご紹介します。キャラクターが最高で、特に西嶋君の言葉は胸に刺さります。

 

 

 

《学術関連》

1. 日本語の作文技術

誰かに思いを伝える手段の中で主要なもののひとつ「書くこと」、改めて上手く伝えるには?を考えさせられました。 

 

2. あなたはボノボ、それともチンパンジー?

人に最も近いサルと言われるボノボチンパンジー、そしてヒトについて生存・生殖戦略 を比較する部分が特に面白かったです。

 

3. 外来種は本当に悪者か

外来種駆除については昔から疑問を持っていたこと、そのことに科学的・統計的な知見からひとつの暫定解を示してくれ、物事は一方の側面だけで見てはいけないことを教えてくれます。 

 

4. GO WILD

トレランを始めるキッカケになった本で、この本のおかげで、山の中という複雑な道を障害物をよけて走ることの脳への刺激を楽しめるようになりました。 

 

5. 「その日暮らし」の人類学

僕たちは明日が来ることを当たり前に思っていますが、そうではない生活が同じ地球の上にあることに気づくことができました。 

 

6. 進化倫理学入門

世の中にはびこる背徳行為(不倫とか) がなぜ起きるのかを生物学的に説明する「進化倫理学」、背徳を肯定するのではなく、その背景を理解するために。

 

7. モラル・アニマル

同じく、社会で倫理的に問題となることを 生物学的に解いていきます。

 

8. ヒューマン

なぜ私たちは他の生物とは違うのか、生物としてのヒトから私たち人間のプロセスを負う過程で、人間らしさに気づきました。

それは「今、ここ、私以外を想像する力」だと僕は思います。 

 

9. 生殖医療の衝撃

 世界規模では人口過多が騒がれる中で、ひとりの子を授かるためにここまでの努力が行われているとは、知らない世界を知ることができました。

 

10. 男が知りたい女のからだ

女の体も男の体も正直言ってよくわかりませんが、お互いに理解を深めようとする姿勢が和解を生むと思います。思春期・妊娠・出産・堕胎・更年期などについて真面目な解説本です。 

 

11. 恋愛を数学する

 数学的に理想のパートナーに出会う方法があるということに驚きましたが、人生はそれほど甘くないことには面白く思います。

 

 

 

《その他》

1. 自分のアタマで考えよう

 

2. 未来の働き方を考えよう

 

3. 自分の時間を取り戻そう

「ちきりん」さんが書かれたこれらのシリーズは、なんとなく分かってるんだけど見過ごしている点を突かれていて、楽しく生きるためには持っておいた方がよいスキルを授けてくれます。 

 

4. 採用基準

どんな人が必要とされているのか、わりかし共感できたので、少し安心しました。 

 

5. 女子大生風俗嬢

知らない世界に触れられたことが面白かったですし、いろんな人生があるので、偏見を捨てなければいけないと自戒しました。 

 

6. 私がマッキンゼーを辞めた理由

マッキンゼーを辞めてお笑い芸人になった話、その決断には少し背中を押してもらえます。 

 

7. Give and Take

「与えること」が良いんだ、そのことを再認識し、迷ったときに「与える選択」を後押ししてくれる本です。 

 

8.快楽の奥義

現代のコミュニケーション問題に思いもよらない視点から切り込んでくれる本で、やはり表紙やタイトルからの偏見はダメね、と思います

 

9. 山の天気に騙されるな

山岳気象学への門戸を開いてくれた本で、今では空を見ながら(足元も注意して)山に登るようになりました。 

 

10. 愛するということ

愛の形態は一直線上にあり、「自己愛(自己承認)→家族愛→友愛→恋愛→人間愛(全ての人への愛)」と進むのだと思いました。

各ステップの愛が満ち足りないと、次のステップへは進めない。

だから恋愛は難しく、まずは自分を愛することが大事だと思いました。

 

 

11. 快楽主義の哲学

幸福<快楽、が素敵やんと思いました。 

 

12. 震災風俗嬢

 まったく想像もしていなかった証言が次々と飛び出し、風俗嬢が与えていた(また、彼女たちも与えられていた)安心感がどれほどの影響力を持っていたのかを思い知らされました。

さんざん言っていますが、偏見を捨てられるように。

 

 

 

次の一年間も、面白い本にたくさん出合えますよーに!

 

 

 

チャンチャン♪

 

【Book】9月読んだ本。

9月で、読書記録をつけ始めてから一年が経ちました。

そんな9月に読んだ本は7冊でした。

今のところの平均は8-9冊なので、ちょっと少な目。

でもこくれくらいが無理なく、妥当な気がします。

 

 

 

《小説》

1. 神曲・ 煉獄篇

2. もらい泣き

 

《学術関連》

3. 環境生殖学入門

4. おっぱいの進化史

 

《その他》

5. 家族という意志

6. 山の天気に騙されるな

7. 体験的登山技術論

 

小説・学術関連・その他のバランスもとれていて、なんというか模範的な月でした。

 

 

 

《小説》

1. 神曲・ 煉獄篇

ダン・ブラウンの「インフェルノ」という作品で、ダンテの「神曲 煉獄篇」がテーマとに取り上げられていました。

インフェルノ」では、世界でこれだけ知られているのも関わらず読んだことがないという人が多い本はないとして、「神曲  煉獄篇」に言及しています。

 

たしかに。

じゃ、読むか!ってことです。

 

作中ではダンテ自身が 煉獄をめぐります。

やっぱりちょっと難しかったと思います。

ダンテが 煉獄をどのように捉えていたかはすごくよくわかります。

描写はグロテスクです。

 

この作品には関連した絵画が多数存在し、書籍中でもいくつか参照してくれています。

それらの絵画と一緒に楽しむとイメージもつかみやすく、面白いと思います。

 

こういったいわゆる「古典文学」は、なんだか難しそうといったイメージで敬遠してしまいがちですが、ずっと愛され続けている古典には、ずっと愛される理由があり、それだけ素晴らしい作品であることもあると思います。

読みたい本がありすぎて中々手が回らないのが本音ですが、少しずつ読んでいきたいです。

今を生きる僕らと、過去に生きた著者、その間にはどんな相違点があり、共通点があるのか。

楽しみです。

 

 

 

2. もらい泣き

泣ける小説を探していて出会ったのがこちら。

著者がいろんな人に話を聞いて、そのエピソードをミックスして、少し変えて話を作るというのが面白いと思いました。

やってみたいなーと笑。

 

僕は自分の心の中しかわからないし、自分の人生のエピソードは網羅してるけど他人の人生は全然わかりません。

だから、なんなく人生を生きているのは自分ひとりだけで、他の人たちはサブキャラクターのように感じてしまうことがあります。

ちょうど、RPGをやっていて主人公を操作しているけども、他のキャラクターの動きはコンピューターで決まっているみたいな感じになってしまうことがあります。

他の人にも意志や思考があるのかな、、と不思議になります。

 

でも、この作品を読んでいると、(当然ですが)それぞれの人生にはそれぞれのエピソードがあり、苦しいも楽しいも悲しいも面白いもあるのだなぁと。

そんな当たり前のことにあらためて気づきます。

そこが素敵です。

 

 

 

《学術関連》

3. 環境生殖学入門

「環境生殖学」ってなんだ?

ということで読んでみました。

 

僕の選書はAmazonのおすすめや購入した書籍の関連本、人からのおすすめ、ネットのまとめサイトで見つける、本屋で一目惚れ・ジャケ買いなどが主なものですが、この本は先月読んだ「生殖医療の衝撃」の関連本だったと思います。

 

要は環境ホルモンの話です。

書籍中でも言及されているように、一昔前は環境ホルモンの話はテレビなどでも盛んに出ていたような気がするのですが、最近めっきり聞かなくなりました。

(僕がテレビを見なくなったことも関係しているのか?)

 

久々に環境ホルモンに関する本を呼びました。

結局のところ、本当に悪影響があるのかよくわからない問題だと僕個人的には思っています。

でも、携帯から発せられている電波など、よくわかんない問題は日常にありふれています。

よく分からないから考えない、ではなく、自分なりに考えて、考えの範囲で意見を持っておくことが大事だと思っているので、頭の隅っこで考えていきたい問題です。

 

 

 

4. おっぱいの進化史

友人からお勧め頂いた本です。

最近の僕はできるだけ、人からお勧めしてもらった本は読むようにしています。

そして、感想も送ると。できるだけ。

 

この本が面白いと思ったのは、売り文句です。

おっぱいで育つのは数ある生き物の中でも哺乳類だけです。

だから、おっぱいは哺乳類らしさ。

そんなおっぱいについて、知らなくてどうするのだ!

といった感じだったと思います。

 

なるほど、たしかに。

母乳でそだつからこそ「哺乳」類だということを完全に忘れていました。

日本語では、乳房も母乳も、あわせて「おっぱい」と呼ぶことすら忘れていました。

僕たちは当たり前をついつい軽視して忘れがちです。

当たり前に目を向けなければ、と読んでみた本です。

 

いやらしさは全くなく、科学的に哺乳類全般のおっぱいについて書かれた真面目本です。

特におもしろいなーと思ったのは、クジラやイルカなどの海に棲む哺乳類の授乳や、カンガルーの子どものマイ乳首などです。

カンガルーの子育てでは、生育段階の異なる子どもに同時におっぱいをあげなくてはならない時期もあります。

子どもの生育段階に合わせておっぱいの組成も変わります。

なんと、カンガルーのお母さんはそれを調整して、異なる乳首から、異なる組成のおっぱいを出すそうです。

そして、子どもにはそれぞれのマイ乳首があり、そこから決まっておっぱいを飲むそうです。

すげー。

 

 

 

《その他》

5. 家族という意志

家族とか、生死とかについて書かれた本ですかね。

老人介護のありかたについて、著者の体験をもとに話が進んでいく部分は読みいってしまいました。

文体が堅めで読みにくいのが少しもったいないと思うのですが、とても興味深いことが書かれいます。

 

「無縁死(孤独で引き取り手のいない状態での死)」や介護など、僕たち若者にとってはもう少し先延ばしにできる問題について考えさせられました。

僕たちは生きている限り、老いていきます。

僕たちよりその「老い」のステージの先にいる祖父母、両親は老いの問題により早く激突します。

そのときに彼らがどう苦しむのか、どう乗り越えるのか、自分たちに何ができるのか、そして自分たちがそれにぶつかったときにどうするのか。

 

なんだか暗く、悲しくなりました。

いつもでも生きているのは嫌だけども、老いるのも、老いを見るのも嫌。

今のこの体のまま70歳くらいまで生きて、ある瞬間にストンと人生が終わればいいのにと思いました。

でも、それはできないから、老いと向き合っていかないといかんなーと感がる青二才です。

 

 

 

6. 山の天気に騙されるな

山の気象学に関する本です。

僕の趣味の一つが登山で、その技術向上を目指して読みました。

 

山の天気は刻々と変わり、予想するのが難しいです。

でも、逆に言えば、刻々と変わるその変化を見ているだけで面白く、その予想が当たったときはうれしいものです。

山頂や見晴らしの良いところで、雲の流れを見ているだけで楽しいのです。

 

また、その変化を科学的に分解していくことに僕の知的好奇心が満たされます。

気象学という分野に関して、きちんと勉強したことはありませんが、これを機にちょっと手を出してみようと思っています。

物理や化学の知見から天気の流れを考えることで、日ごろの天気予報を見る目も少し変わって、日々が楽しくなっています。

 

 

 

7. 体験的登山技術論

こちらも登山技術をあげようと読んだ本です。

 

登山の面白いところは、こうやって頭を使って自分なりの「哲学」を生み出すことにあると思います。

世の中にはいろんな登山方法論がありますが、それらを混合したり、自分で生み出したりして「俺はこうする」を見つけるのが楽しいのです。

 

苦しさを乗り越え頂上に立った喜びや、大自然に触れる楽しみももちろんありますが、登山には山に登らない楽しみもあります。

 

 

 

 読書記録をつけ始めて一年たって、振り返ってみると、記録をつけることで振り返りやすくなり、頭に残りやすくなりました。

つまり、読書効率が上がっていると思います。

読書量も増えましたし、何を読んだかがわかるのでバランスも考えるようになりました。

ついつい読みやすい小説ばかりに手を出してしまうことなく、学術、古典なども積極的に読むことができています。

さらにこれから一年、続けていけたらいいなと思います。

 

 

 

チャンチャン♪

 

 

【Fiction】リバース/リバース 〜もしも朝が夜で、半生×2 = 一生なら〜

 ある晴れた日の朝、俺は星を見ていた。

 

 この世界で、朝と夜が逆転してから久しい。昔の文献を読んだり、おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんくらいからの伝承を聞いたりすると気づく。今、この世界で当たり前のことが昔は当たり前じゃなかったことに。昔は、星は夜に見るものだったらしい。

 

 

 

 それは、日本の夏にしては過ごしやすい朝だった。じいちゃんと俺は地元の花火大会へ出かけた。

 

 出かけたと行っても、花火が打ち上げられている近くの会場までは行かなかった。そこは人が多いからだ。じいちゃんは「じいちゃん」なのだ。その言葉が含意することには「若くない」があるだろう。見た目に若かったり、心が若かったりするじいちゃんはいる。実際、俺のじいちゃんは好奇心旺盛、チャレンジ精神優勢、平成! ジャ、、、生まれではないが、若いじいちゃんだった。けど、じいちゃんである時点で身体(からだ)は若くないのだ。そして俺はじいちゃんのそれを実感することに嫌悪感を抱いていた。老いることは当たり前のことなのだが、目を向けたくなかった。だから人が多い会場には行かなかった。ように思う。

 

 明日の朝に花火を見に行きたいと言ったのはじいちゃんの方だった。

 

 実はこの日は夜、俺は友達と山に出かけていた。だから疲れていた。けども俺はじいちゃんに対してはYes Manだった。だからそう言った。クリスマスでもないのに。俺はじいちゃんに対しては甘い。そのせいか、甘納豆とアイスクリームが大好きなじいちゃんには可愛がられていた。ように思う。よく、孫は目に入れても痛くないと言うが、じいちゃんにとっては虫歯も痛くないといったところだろうか。

 

 星降る朝に花火が上がった。

 

 家を出て、少し、五分くらい歩くと小さな橋がある。僕が暮らす市と隣りの県の市を結ぶ橋だ。俺たちはそこで花火を見ることにした。花火は小さくしか見えないが、それでもじいちゃんと俺はそこで立って花火を見た。小学校以来、久々に見た地元の花火は思ったよりも長い時間打ち上げられた。四十分くらいだろうか。十分ではない。もう、十分だった。

 

 面白い話がある。

 

 カップルで花火を見に行くと、その日の夜は盛り上がるらしい。花火の消えていくその儚さに、生命の終焉を見るらしい。死ぬ前に自分たちの生きた証しを遺さなければ、となるそうだ。人間の脳は可笑しい。笑ってしまう。嘘か誠か、怪しいと俺は思っていたのだが、中学生のときの友人が自慢げに語っていたことを今も覚えている。俺という人間はおかしなもので、興味のないことは全然覚えられないし、覚えたつもりでもてんで、いや点でも線でも立体でも、思い出せないのだが、生命に関わることとなると頭にスッとインプットされるらしい。俺も生き物で、あぁ生きてるなぁ、と思う。やっぱり自分が可愛いのだ。

 

 生命の終焉。

 

 花火が上がる。歓声が上がる。僕にとっては盛り上がるどころではない。生きた証しを刻むのは、俺の頭の中だ。朝空に打ち上がる花火よりも、じいちゃんの後頭部を見ていた。ように思う。

 

 人の一生は、二つ分の対称的な半生でできているんじゃないかと思うことがある。

 

 生まれて、老いていくプロセスは面白い。生まれたとき、一人のヒトができることは多くない。俺達を含む世界中の何人かは教育を受け、勉強をさせられ、出来ることを増やしていく。しかし、人生のある点を過ぎると、それが逆転する。できないことが増えていくのだ。人が生きていく上で選択を繰り返し、自分の道を決めて歩み出すことで、多くの人が別の道には行けないと思ってしまう。

 

 それだけじゃない。

 

 身体的な老いから、できないことも増える。小さな文字が読めなくなる、走れなくなる、肩が上がらなくなる、記憶が悪くなる、歩けなくなる、食べられなくなる、元気がなくなる。そして、亡くなる。たいていの場合、生まれてからしばらくと死ぬ前のしばらくは誰かのお世話が必須となる。そう考えると人生の対称性を感じる。俺はどうにかまだ、その分岐点の手前にいる。ように思う。できないことも増えているが、できることもまだまだ増えている。こんなことができたらいいなを想像することができる。逆上がりができたら、彼女ができたら、子どもができたら、明日、友達が学校に全身黒タイツで来たら。いいなと思う。

 

 じいちゃん。

 

 じいちゃんは言った。

 「なあ、洋一郎。」

 俺の名前は洋一郎と言う。「太平洋で一番の男」という意味だ。世界一を取ることは生まれた時から期待されていなかった。それでも、あの大きな太平洋で一番だ。立派じゃないか。それに、「世一郎」よりは洋一郎の方が好きだ。母とではなく、野田さんといっしょ。

 「よう聴いとけよ」

 「聞いとけ」ではなく「聴いとけ」。同じ「きいとけ」なのだが「しっかり」というニュアンスがその音には込められていたように思う。だから俺の頭の中では、そう変換された。

 「いいか、今の当たり前は将来の当たり前じゃないんや。お前の当たり前も将来の当たり前じゃないし、他の誰かの当たり前でもないんや。」

 俺の顔から、笑顔は消えていた。そう言ったじいちゃんの目も笑っていなかった。登山の成果、いや、せいか、俺の膝だけが声も立てずに笑っていた。何の脈絡もなく、そんなことを言ったじいちゃんを笑ったのではない。ように思う。

 

 ぼんやりしか姿を見せていない太陽と星たちがきらめく朝、じいちゃんと俺が見た花火は、生命の終焉をほんのりと感じさせるほどに儚く綺麗だった。そして花火大会は終演した。

 

 

 

 どうだろうか。あなたは、朝に花火なんて見ることができないと思ってはいないだろうか。

 どうやら、あなたはあなたの当たり前に縛られているらしい。

 どうやったら、朝に花火を見ることができるだろうか。

 

 早起きで早寝のじいちゃんに花火を見せてあげるためには、どうしたらいいのだろうか。

 

一つの答えがリバース。

 

 

 

 まだまだできることあるでしょ。できなくなることもあるでしょ。当たり前ができなくなるまで、まだ時間はあるんでしょ。じいちゃん。

 

 

                                                                         Fin.

【Book】8月読んだ本。

8月読んだ本を今更ながらに書いておきます。

8月は13冊も本を読むことができました。

 

それはこちら

 

《小説》

1. ふがいない僕は空を見た

2. アニバーサリー

3. 水やりはいつも深夜だけど

4. 恋愛仮免中

5. あなたを奪うの

6. 晴天の迷いクジラ

7. 産婦人科病棟

 

《学術関連》

8. 生殖医療の衝撃

9. 男が知りたい女の体

 

《その他》

10. 茶色の朝

11. ベッドの上の心理学

12. 人生エロエロ

13. ウルトラライトハイカー

 

小説は窪 美澄さんのものをざっと読んでみたといったかんじです。

学術関連とその他は少しセクシャルに感じられるものも多いかもしれませんが、まじめに読みましたよ笑。

 


《小説》

1. ふがいない僕は空を見た

1-6. まで、窪 美澄さんの小説がずらっと続きます。

7月に読んだ「夜のふくらみ」という作品がとてもおもしろかったので、他にはどんな作品を書いているのだろうと思ったからです。

 

窪さんが書く小説は、生殖・出産などにまつわるものが多いように思います。

生物学を勉強する僕の興味とも一致して、このように多くの窪さんの本を読みました。

 

とくに最近、出産にまつわるあれやこれやについて知識を入れたいと思っていたので、今月の本はそこに関連しているのです。

 

この本の「花粉・受粉」という作品に生殖医療のお話が出てきます。

そこから「生殖医学の衝撃」などを読むに至りました。

つまり、窪さんの本を読むことで世界を広げることができました。

 

2. アニバーサリー

 

3. 水やりはいつも深夜だけど

 

4. 恋愛仮免中

 

5. あなたを奪うの

 

6. 晴天の迷いクジラ

 

7. 産婦人科病棟

出産に関わる職業「産婦人科」で働く人たちは、どのような仕事をしているのだろうと。

ここで印象的だったのは「准看護師」という職業です。

僕はその名前すら初めて聞きました。

 

産婦人科で働く人たちの働き方よりも「看護師の社会」とでもいうのでしょうか、どのようなプロセスで就職するのかとか、どのような社会が形成されているのかに興味を持ちました。

 

 

 

《学術関連》

8. 生殖医療の衝撃

この本はすごく良い本だった。

他のところに書いていたこの本を読んだ感想を以下に載せときます。

 

_______________________________

「子どもを持つこと」の選択肢が増えたなー。

将来的に子どもが欲しい人に読んでほしいな(僕みたいな若造が言うのもなんだけど)。 この本は、代理出産体外受精といった生殖医療を丸ごとゴロッと、といった感じ。

 

この本が良いなと思った理由を3つ。
I. 生殖医療の歴史と現状を知ることができる
日本では約4%の子どもが生殖医療で生まれているらしい。考えたこともなかったけど、選択肢としてアリなんやなって思えた。

 

II. 性別について考えることができる
この本では、どうやって女性・男性が別れるのか、皆が二別できないことが科学的に説明されている。自分のルーツって気になるよね。

 

III. 生命倫理について考えることができる
生殖医療のすんごい技術を何でもかんでも使っていいの?って著者が読者に問いかけてくれる。何事もよく考えないとね、にんげんだもの

グローバルに見ると人口増加がとまらなくて、ローカルに見ると一人の子を持つことに労力が注がれて、なんだか不思議な気分。
______________________________

 

最後に書いたけど、世界的な人口増加と一人の子を持つことへの努力、その対比が僕の中ではなんだか不思議です。

 

9. 男が知りたい女の体

これもとても良い本でした。

すごいタイトルだけど、何事も外身だけで判断してはいけないね、と思いました。

こちらも他のところに書いていた感想を載せておきます。

 

_______________________________

そのタイトルから受け取る不思議な印象とは違って、女性の体やそれにまつわる事(思春期、生理、妊娠・中絶、出産、更年期)について、しごくしごく真面目に解説した本。
男性にも女性にもオススメしたい。

 

知らないこと、多すぎた。
図がわかりやすく、めちゃんこ勉強になった。
(出産時の胎児の動きや分娩室の様子などが図説されている)

 

僕は自分の体をそこまで理解している自信はない。
なので、「男のからだ」についての本もないかなーと思っている。

 

すべての女性が自分の事をそこまで理解しているとは思えない(もし知ってるなら、それは本当にすごいと思う)。
自分は自分をそんなに知らないから。
女性にとっても読む価値のある本じゃないかな。

 

自分を知ること、相手を知ることは、思いやりに繋がるような気がする。気がする。

_______________________________ 

 

女性のことも、男性のことも知りたいです。科学的に。

それは単純に興味によるものだんだけど。

それだけじゃなくて、お互いがお互いを知ろうとすることはとても大事なことだと思います。

 

一方が一方に合わせるとかって大変じゃないですが、だったらお互いが少しずつ合わせた方が楽じゃん、って僕は思います。

真面目に読みました。

 

 

 

《その他》

10. 茶色の朝

「考えること」って人間にとって一番といっていいくらい大事だと思うんです。

相手のことを考えるとかも含めて、考えること。

 

考えることをやめてしまうとどんな未来が待っているのか、そのことを教えてくれる本です。

 

世界情勢とか、政治とか、経済とか、よくわからないややこしいことはたくさんあって、考えるのめんどくさいなーって思うこともありますが。

専門家ほどにならなくても、少し考えてみる。

あってるかどうか分からないけど、自分なりの考えをもっている。

っていうことが大事なんかなと思います。

 

一方で、日常の些細なことも考えることばかりです。

例えば、選択の干し方もそう。

僕は選択を干すとき、どうやったら効率よく乾くかを考えながら、試行錯誤しながら干しています。

適当に手に取った順に干していってもいいんですけど、考えながら干した方が楽しいじゃん、と思います。

 

電車に乗るときもそう。

降りてくる人に道をあけて、先に降りてもらってから乗った方がスムーズじゃん、と思います。

しかし現実には自分がいかに先に乗るかしか「考えて」いない人もいるもので。

広い視野で物事を考えられるようになりたいと思います。

 

11. ベッドの上の心理学

もう、タイトルからしてあれ?って感じなんですけど。

これも真面目に読みました。

この本の良いところは「科学的」である点です。

 

どうしたら楽しい人生を送れるか、ということを科学的に説明しています。

ここで言う、「科学的に」というのは様々な論文が引用されているということです。

 

あまりごちゃごちゃ言いませんが、タイトルで引いてはダメですね。

てか、もっと良いタイトルをつけてほしいですね、、。

良い本です。

 

12. 人生エロエロ

こちらもタイトルが、、ですが。

こっちは科学的ではなく、私的エッセイです。

面白いよ、と勧められて読みました。

 

僕が自分の意志で判断して生きて行っても出会わなかったであろう世界について書かれてる部分はとても面白かったです。

人形を愛する人って本当にいるのね。

 

13. ウルトラライトハイカー

打って変わって、山登りの本です。

僕の趣味はアウトドアで、中でも登山が最も好きです。

 

登山方法論の一つにウルトラライトハイク(UL)というものがあります。

荷物を軽くして、より自然に溶け込みながら、より早く、より遠くを目指す山登りです。

最近、ちまたでかなり流行っているのですが、極端でないにしろ僕もちょくちょく取り入れています。

 

この本ではそんなウルトラライトハイカーたちがどんな装備を選び、どんな工夫をしているかということを幅広く紹介した本です。

 

登山の面白さは登山中だけにあらず。

使用する場面を想像して必要最低限の装備を選ぶ、工夫するといった登山前のパッキング(荷造り)も楽しいのです。

 

そんなパッキングに新たな面白さを加えてくれたのがウルトラライトハイクです。

山登り、楽しいですよ。

 

 

 

チャンチャン♪

【Fiction】ヒマワリ


ヒマワリ、向日葵。キク科の一年草。北アメリカ原産。夏、直径二十センチメートルもの大形の黄色い頭花を開く。太陽を追って花が回るという俗説もあるが、実際にはほとんど動かない。

 

 


僕はヒマワリが好きだ。ヒマワリは一途だ。大好きな太陽さんの方をずっと見ている。周りの目なんか気にしない。なんてヤツだ。人前で話すのが苦手、自分の気持ちを上手く伝えることのできない僕にとって、その姿がまぶしかった。いや、正確には上手く伝えることの「できなかった」かな。あれから十年以上、人見知りがひどかった僕も大学の授業でプレゼンテーションを(文字通り)こなし、合コンにも(脇役として)参加している。「とても上手く」とまではいかなくても、「まぁまぁ上手く」自分の気持ちを伝えることができるようにはなった。人間、やればできるものだ。どっかの大統領は正しかった。 ”Yes, we can.” そう、私たちにはできる。今までに姫君とお付き合いをさせて頂き奉ったことも、何度かある。心から御礼申し上げる。


他の誰かや、車や馬車に引かれるのは困るが、自分でも引くくらいヒマワリが好きだ。小学校の図工の時間、中高の美術の時間、授業中の落書き、何かにつけてヒマワリを描いていた。夏休みの自由研究では、ヒマワリをテーマに賞状をもらったこともある。お酒のあてにはヒマワリの種。しまいには観覧車をヒマワリ、クレヨンし〇ちゃんの妹も「ひ〇わり」と呼ぶ始末だ(「そりゃ、そうじゃ」とオー〇ド博士よろしく突っ込んでほしい)。この気持ちは、ゴッホおじさんにも負けやしない。ハ〇太郎もリ〇ちゃんも、コ〇シ君だって相手にならない。我が家の裏にある日当たりのよい空き地には、大きな大きなヒマワリがその花をビンッと開いている。両手をいっぱいに広げて、「私はここにいるよ」と太陽さんにアピールしているみたいだ。
「ねぇ、こっちを見て。私、ここで待ってる」
ニッコリと、今日もご機嫌である。


そのヒマワリが初めて咲いたのは小学校三年生のころ。自分で種をまいたことも忘れかけていたころだった。ヒマワリの種を僕にくれたのは、君だった。

 

 


学校が終われば、いつも君と遊んでいた。日が暮れるまで。ホントは日が暮れても君と一緒にいたかった。けど、親が許してくれそうになかったし、
「おとこのくせに」
と、君に笑われる気がしていた。僕は「男」として見られるのが嫌いだ。僕が男であることは一ミクロン(一ミリの千分の一)の間違いもない事実で、あるべき所にそれはあって、元気に与えられた役割を全うしているのだけれども。「男」というカテゴリにまとめられるのがどうも気に入らない。
「自分がされて嫌なことを、他人(ひと)にしてはいけません」
ママも、先生もそう言う。だから僕も他人をカテゴリ分けしない。僕は、少なくとも女としてではなく、君を君として見ていた。君として見ている。

 

 


君は僕のお隣さんだった。幼馴染みで、お隣どうし。幼稚園の頃から、太陽が出ている時間はずっと一緒だった。いつも笑顔がまぶしい君が、ある日マジメな顔して言った。
「ねぇ、あたしね。あした、おとなりまちに、おひっこしするの」
いつもの帰り道。二人で毎日、登場したばかりの色白で少し恥ずかしそうな月を見て歩いた。君は天文学が好きで(もっとも、当時の僕たちは「天文学」という言葉を知らない)、「宙(そら)ガール」の先駆け的存在だったのだなあと今にして思う。あの頃からすでに君はセンスの良い女性だった。その夜、僕らの上にはいつものように空があり、月の形についてあーだこーだ言い合っていた。だけどその日の月がどんなだったか、僕はよく覚えていない。自分から忘れたかったのかもしれない。まるであの日はなかったかのように。そしてずっと君と一緒にいられますように、と。


とはいっても、お引越しするとどうなるのか。お隣どうしには変わりないよな。よく理解できていなかった僕は翌朝、いつも通り学校へ向かって家を出た。学校が終わり、いつも通り一緒に遊ぶために下駄箱で君を待つ。いつもは一緒にランドセルをしょって教室を出た。けど「いつも」は実はいつも「いつも」ではなくて、いつまでも「いつも」ではなくて(永遠はいつまでも永遠ではなくて、ママが誰にとってもママでないのと同じ)。君と僕は今年からクラスが違う。残念がる僕に向かって君が言った言葉を今も覚えている。
「ねぇ、しってる? あえないじかんが愛をそだてるのよ」
だから少しくらい離れていても僕は気にしない。今、こうしている間もすくすく育っているのだから。(てか、愛ってなんだ?)


待ち合わせの時間になっても下駄箱に現れなかったら、近くの公園に先に行く。それが僕と君だけの秘密の約束。待ちきれなくなった僕は一人、いつもの公園へ向かった。そしてまた君を待つ。愛が育つ(いや、愛ってなんだ?)。なかなか、なかなか、なかなか君は来ない。空はだんだんとオレンジ色に染まっていき、やがて深い藍色になった。今日は月がきれいだ。君と月の話がしたい。次の話はこれにしよう。話のトピックまで決めて待ったが、君は来ない。愛は育っているのか(そうか、これが愛なんだ)。ここで初めて、お引越しの意味を少しだけ理解した。ような気がした。気が付けば僕の両足は前へ前へと、僕の体を進めていた。


君の家、つまり僕の家の隣までの最後の角を曲がったとき、車に吸い込まれていく君の横顔を見た。こんな時だというのに、息が切れて声が出ない。あと少し。車ってやつはいじわるだ。追いかける僕をちらりとも見ずに走り出した。いくら僕でも車に追い付けないことくらいわかっている。それでも足が止まろうとしない。僕の足はバカだ。持ち主に似たのかもしれない。バカはバカなりに良いことがある。今ここは火事場ではないが、バカには「バカ力」というやつがあるようだ。やはりバカ足の持ち主はバカだった。この際、バカでもアホでもなんでもいい、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。出ないはずだった声を振り絞った。夜風を取り込むために開け放たれていた窓に、僕は心の底から、これでもかってくらい感謝している。ありがとう。夏でよかった。君は夏がよく似合う。気が付いた君がこっちを振り向いた。慌てて僕は手を振った。サヨナラのつもりではなかった。それでも手を振った。君も手を振り返し、小さな粒をいくつか投げた。少し大きめの涙の粒にも見えた。車が見えなくなったあと、僕はその涙の粒を三つ拾い上げた。ヒマワリの種だった。
「ねぇ、きいて。あたしね、おはなのなかで、ヒマワリがいちばん好き」


なんで君はあの時、ヒマワリの種を持っていたのか。僕を待っていたのか。渡そうと思っていたのか。最初のうちは大事に育てた。三つのうち、二つが芽を出した。そこまでは、大事に育てた。自由に研究していたから。そして薄情な僕が、新しく楽しい記憶で脳みそをいっぱいにしていたころ、一つだけが花を咲かした。そのヒマワリは今でも太陽さんの方を一途に見ている。僕にとって国語辞典は固めの枕だ。吾輩の辞書は、吾輩自身だ。ヒマワリは曇りの日も、太陽さんを待っているんだ。僕は君を待っているんだ。

 

 


明日は成人式。朝早く起きなければならない女の子たちはさっさと眠ってしまっていることだろう。君も眠りについているだろうか。きっとヒマワリよりも綺麗になっているだろうな。


ヒマワリ、向日葵。キク科の一年草。北アメリカ原産。夏、直径二十センチメートルもの大形の黄色い頭花を開く。

好きなものを一途に見ている花、待っている花。

 

 


Fin.

【Book】7月読んだ本。

7月は6月に引き続き、12冊の本を読むことができました。

たくさんの情報を入れることができているという点においては、良い傾向です。

頑張ります。

 

《小説》

1. ロストシンボル・上

2. ロストシンボル・中

3. ロストシンボル・下

4. インフェルノ・上

5. インフェルノ・中

6. インフェルノ・下

7. よるのふくらみ

 

《生物・学術関連》

8. 科学哲学への招待

9. 子どものための哲学対話

10. モラル・アニマル・上

 

《その他》

11. 快楽主義の哲学

12. うちの娘はAV女優です

 

最近、「科学哲学」という分野にちょっと関心を持っていたので、それ関連の本が少し。

後はダン・ブラウンの小説と、その他です。

 

 

《小説》

1. ロストシンボル・上

2. ロストシンボル・中

3. ロストシンボル・下

ダン・ブラウンが送り出すロバート・ラングトン教授シリーズを読み進めています。

なんとなくワンパターン化している感は否めなくもないですが、登場するうんちくの量は毎回毎回はんぱなく多く。

ただただ圧倒されます。

 

今回特に面白かったのは「呼吸できる水」というものです。

液体呼吸」と呼ばれていて、酸素を多く含む液体(作中ではパーフルオロカーボン)の中でも肺呼吸の生物が生存できるというものです。

 

すごいですよね笑。

 

このようにラングトン教授シリーズでは、まだ世に出回っていないような最新(?)の科学技術が登場する点が僕は好きです。

 

 

 

4. インフェルノ・上

5. インフェルノ・中

6. インフェルノ・下

現在、出版されているロバート・ラングトンシリーズの最後で、これでシリーズをすべて読破したことになります。

 

本作品名「インフェルノ」は「地獄」という意味で、ダンテの「神曲・時獄篇」をメイントピックに置いています。

また、中心テーマとして「人口過多」「生物兵器」など、僕も関心がある事柄が取り上げられていて非常に興味深かったです。

 

いわゆる先進国では、体外受精代理出産といった「生殖医療」と呼ばれるものが発展しており、一人の子をもつことに多大な労力が割かれることもあります。

一方で、世界規模では人口増加は止まらず、過多であるともいわれます。

その不思議を不思議と僕は思っていたのですが、本書ではその人口過多に歯止めを聞かせる手段として生物兵器を用いた策略が展開されます。

 

人口問題は難しいよねーと思うのですが、考えてみるキッカケを与えてくれる本です。

目の前に広がる当たり前を、自分なりに考えてみるのって大事な気がするんですよね。

気がするだけですが。

 

 

 

7. よるのふくらみ

どうやってこの本に出会ったかは、忘れました。

がしかし、すごくいい本です。

人間のゆらゆら揺れ動く心情を描いた症で、僕はそういうタイプの小説が好きです。

だからいいんです。

 

 

 

《生物・学術関連》

8. 科学哲学への招待

科学の歴史と、科学哲学で取り上げられることを広くザっと拾ってくれる本です。

「科学哲学」ってなに?興味ある!という人にはお勧めできる本です。

 

僕は、科学哲学の中でも「世代間倫理」に興味があります。

今生きている僕たちが地球の資源を使いつくしてしまったら、次の世代が困るじゃん!ってやつです。

 

過去のエントリーで「人間らしさはイマ・ココ・ワタシ以外を想像する力」とか書いた気がするんですが、世代間倫理はまさにこれです。

未来の自分以外、僕たちでいうところの日本以外を想像できるかどうか。

 

放射性廃棄物はどうすんの?化石燃料はなくならないの?

とか、考えられる人でありたいです。

 

 

 

9. 子どものための哲学対話

えっと、この本に関しては説明がちょっと難しいです。

正直、子どもが読んでわかるんかなぁって気もします。。

僕には難しめでした。

 

日常のことに関してよく考えてみようぜ、って感じでしょうか。

疑問の内容自体はよくわからずとも、いろんなことに疑問を持っていいんだ!ってことはわかってもらえる本かもしれません。

 

 

 

10. モラル・アニマル・上

「はじめに」がとても印象的でした。

「レイプされる側の適応戦略」について、生物学的な考察がそこにはありました。

 

レイプされる側は完全に被害者なのですが、生物学的に考えてみると、考えることのできる適応戦略があるのです。

「適応戦略」とは、自らの遺伝子を遺すためにとる一連の手段です。

つまり、される側にも考えがある、というような意味になります。

 

ビックリしました。

でも、理論上はわからんでもないのです。

しかし、それは人間の社会では通用しにくいような理論で、著者もオランウータンの社会ではそう理解できるんだと書いています。

 

いろんな解釈があることは学術的に興味深いとは思うのですが、それを多くの人にわかってもらうのって難しいんだろうなぁと感じました。

 

 

 

《その他》

11. 快楽主義の哲学

厄介なことを限りなく少なくすることが幸福。

自分のやりたいことを貪欲に求めていくのが快楽。

 

幸福より、快楽を求めないか。

と説く本です。

 

やっぱり、歳を重ねるとどうしても徐々に守りに入ってしまっている感は否めないです。

快楽主義で生きたいね。

 

12. うちの娘はAV女優です

僕は知らないことを知るのが好きです。

AV女優の娘をもつ親はどんな気持ちなのだろうか。

これについて僕は知らないので、読んでみました。

 

基本的に娘側のインタビューが記載されていたので、親の気持ちはほとんどわかりませんでした。

そこがすごく残念でしたが、今の娘が母親になったらどうしようと思うか、は書いてありました。

 

アダルト産業と直接的な関りがあるわけではありませんが、昔と今の違いについて、子どもがやりたいと言ったことに関して、親の力がおよばなくなっている、という記述には少し考えさせられました。

もし自分に子どもができて、その子がやりたいと言ったことが、自分がやらせたくないことだったら、その時はどうしたらいいのかなぁ、と。

 

答えは雲の中です。。 

 

 

 

チャンチャン♪

 

 

【Book】6月読んだ本。

つい先週のことです。

僕は「6月読んだ本。」を書いていないことに気づきました。

というわけで、もう8月ですが、まずは「6月読んだ本。」です。

 

 

《小説》

1. ダヴィンチコード・上

2. ダヴィンチコード・中

3. ダヴィンチコード・下

4. 鹿の王・上

5. 鹿の王・下

 

《生物・学術関連》

6. 進化倫理学入門

7. スタンフォード式 睡眠

8. SLEEP

 

《その他》

9. 良心をもたない人たち

10. ママ、さよなら。ありがとう

11. ハーバードの自分を知る技術

12. 快楽のスイッチ

 

 

5月が3冊しか読めなかった反動なのか、12冊も読んだらしいです。

記録をつけ始めてからの月平均読了数はだいたい8冊です。

年間100冊くらいのペースです。

 

数はそんなに意識していないのですが、たくさん読めるということは、たくさんのことを知ることができるということなので、良きことです^^

 

 

 

《小説》

1. ダヴィンチコード・上

2. ダヴィンチコード・中

3. ダヴィンチコード・下

映画で有名になりましたよねー。

今更ながらに読んでみました。

 

というのも今、著者ダン・ブラウンの手掛ける小説の中の主人公ロバート・ラングトン教授シリーズを読み漁っています。

それほど数は多くないので、そのうち読破できるかと。

 

ラングトン教授のシリーズでは宗教絵画に絡んだ物語が展開されます。

 

世界ではいろんなものが流行ったり、愛されたりしますが、一部の宗教ほど長く信仰されているものはないと僕は思っています。

多くの人々がそれほど長い間、進行してきた大きな宗派には、何か共通点があるのではないかと思っています。

それこそが、人が求めているものじゃないのかなーと。

 

 

 

4. 鹿の王・上

5. 鹿の王・下

随分と前に読破した気がしていたんですけど、まだふた月前の話なのね。

 

生物学の知見を独特の比喩で表現している箇所が非常に面白かったです。

生物の体の内で起こっていることと、外で起こっていることが似ているというような記述があるのですが、僕もそれは前々から思っていて、両者の共通点は偶然のものとはどうも思えないんですよね。

 

それと、科学的な医学と、精神的な医学の対関係も面白かったです。

これも以前に「天使と悪魔」を読んだときから考えているのですが、科学に携わる者としては科学の立場を取りたいけども、最後は精神のような気がするんよね。

そもそも「対」ですらないのかもしれませんが。

 

 

 

《生物・学術関連》

6. 進化倫理学入門

生物としての目的(遺伝子を遺すこと)至上主義で考えると、世にはびこる背徳行為が説明できてしまうことがあります。

「なんで浮気なんかするの?」の謎が解けた(ように思う)ときに「あー」という何とも言えない納得感を得てしまいます。

だからって背徳行為を肯定するわけではありません。

人間は、生物としての目的至上主義の上に社会を形成・維持していくためのルールを作りました。

そしてそのルールがあってこそ、より目的達成に近づくのかなぁと不思議な気持ちになります(例えば、浮気をした人は非難され、その社会で生きにくくなり、遺伝子を遺すことができなくなる?)。

 

人間としての私たちと、生物としての私たちの間の絶妙なバランスはどこにあるんですかね。

 

 

 

7. スタンフォード式 睡眠

8. SLEEP

睡眠に関する本を二冊読みました。

 

僕は、人生のパフォーマンスを最高にするには「睡眠・食事・運動」が大事だと思っています。

この三本柱がきちっとして初めて、「僕」という人間を正しく評価してもらえると思うからです。

自分のパフォーマンスが最大じゃないのに「君、だめね」って言われるのは嫌じゃないですか笑。

 

この3つのなかでも特に大事にしているのが「睡眠」です。

僕が大事にしている「考えること」への影響が大きいからです。

 

スタンフォード式最高の睡眠」は科学的に明らかになっている知見を、「SLEEP」は日常生活で睡眠の質を上げる方法を具体的に、紹介している印象でした。

 

 

 

《その他》

9. 良心をもたない人たち

「あなたの行動が理解できない!」と憤りを感じることありませんか?

僕にはあります笑い。

 

自分にとって、信じられないような行動を取る人たちはどのように考えているのかを、知りたいと思うことが僕にはままあります。

そこでこの本を読んでみました。

 

少し視野が広くなった気がします。

世の中には、本当にいろんな考え方がありますね。

 

 

 

10. ママ、さよなら。ありがとう

僕は知らないことを知ることが好きです。

それらを本を通じて知っていく作業が好きです。

 

僕は男ですので、おそらく生涯において出産を経験することはありません。

よって、僕は一生、出産を知らない人間なのです。

だから本で勉強しよー、っていうのが最近の僕の流行りのひとつです。

 

この本は流産に関する本で、妊娠を経験できない僕には一生わからないことです。

まぁ、でも少しくらい知ろうよ、手にした最初の一冊です。

 

科学的な本を読みたいと思っていましたが、この本は精神的な内容なよっているようでした。

まぁでも、やっぱりこういう場面では科学であーだこーだより、精神的な処置の方がすくいなのかなぁと思った次第です。

 

 

 

11. ハーバードの自分を知る技術

こーいう自己啓発っぽい本を読んでも「何も変わらない」と批判する人いますよね。

僕は個人的に、「自己啓発本の価値は内容ではなく、読了後あるいは読書中に、いかに考えるかにある」と思っています。

 

方法は何でもいいので、自分の人生どうしよかなーとか自分なりに考えてみる機会と時間、それが自己を啓発するんじゃないかと。

なんで、自己啓発本を読んでも、自分で考えないと意味ないですよね。

 

本を閉じてからが本当に大事な時間だと思います。

思いついたことがあって、そのことについて考えるなら、目次で閉じてもいいと思いますよ。

 

 

 

12. 快楽のスイッチ

友人に官能系やと思われた本、、、笑。

真面目にチョイスしました。

 

前々から、マッサージの技術を簡単にでも持っていることは、生活の質をグンと向上させると僕は考えています。

んで、自分なりにマッサージは練習して、一般よりはうまいと思っています笑。

 

マッサージは疲れを取りますし、触れ合うことそのものがコミュニケーションにもなります。

疲れが取れて、仲良くなれば、そりゃいいこともあるよねって本です笑。

 

 

 

以上、6月読んだ本でした。

良いペースで読書できているので継続出来たらいいなと思います。

ただ、月12冊のペースで読んでいても、読みたい本はたまるばかりです。

僕の知らないことは山ほどあり、知りたいことだらけです。

 

 

 

チャンチャン♪