【Book】「生まれ変わったらしたいこと」が本当にしたいこと。 ~「私がマッキンゼーを辞めた理由」を読んで~
「生まれ変わったら〇〇したいなー」
「もう一度人生があれば〇〇になりたい」
なんてことを聞いたこともあるし、言ったこともあります。
同じような経験をしたことのある人がほとんどではないでしょうか。
僕が今回読んだ本に刺さるフレーズがありました。
「生まれ変わったらしたいこと」が本当にしたいこと。
ちょっと言い回しは違ってるかも、、。
ま、とにかく、そんな旨のフレーズが出てきます。
「私がマッキンゼーを辞めた理由」
1. なぜ「生まれ変わったら」したいのか?
「生まれ変わったらする」ということは、今生きているこの人生においては「やらない」ということです。
生まれ変わることは多分ありえないので、その「したいこと」ができることは決してありません。
でも、「生まれ変わったらしたい」ということは、やっぱりやりたいのです。
ということで「やりたいけど今はしない」 ことが「生まれ変わったらしたいこと」なのです。
んで、なぜ「今はしない」のかを考えると、リスクがあるからでしょう。
2. 本当にリスクか?
著者は東大卒で、マッキンゼーという超エリートコンサルタント会社の一員になりました。
「人を笑わせることで幸せにする」ことがしたかった著者ですが、当時歩んでいたエリート街道から外れることを恐れていました。
そこで、人生において失ったら困るものをいくつか挙げてみたそうです。
たとえエリート街道を外れたとしても、その大事なことは失われていかないことに気付いたそうです。
そして思ったのです。
やりたいことをやらずに死ぬことこそがリスクだ、と。
やりたいことやって間違っていたら、やり直したらいいのです。
上記した人生において失ったら困るものは失われていないように道を選んだはずので、やり直すことは可能ですよね。
これを著者は「仮説思考」と呼んでいます。
間違っていたら仮説を修正すればよいのです。
「やってみたけど、ダメだった。やめる」ではなく、「検証したけど、仮説がズレていた。修正する」です。
「私は〇〇がしたい」という「仮説」は間違っている可能性も含んでいるので、たとえ違ったところでやり直したらよいと考えます。
3. 生まれ変わる前に、今やろう
本当にやりたいことを「生まれ変わったらしたい」とか言ってやらずに死ぬことがリスクです。
人生は一度きりです。
誰もが分かっていることだと思いますし、僕もわかってはいます。
ただ、大事なのに忘れてしまいがちなことでもありますので、こうやって書くことで自分に言い聞かせ、書いて見せているのです。
生まれ変わることはないので、やりたいなら、生きているうちに、元気なうちに、やりたいうちにやるのが良いんでしょう。
たぶん。
この本には、自分がやりたいことをやろうとしたときに障害となるものもいくつか挙げられ、それに対する気の持ち方も書かれています。
また、著者は東大卒のエリートと書きましたが、精神面がぶっ飛んでいる異次元の人ではないと僕は思いました。
なので、この本に書かれている著者の成功、苦悩といった点に共感できました。
本書で著者が述べているアドバイスは僕にとって参考になりそうでしたし、多くの人にとってもそうなのではないかと思います。
かく言う僕も、「生まれ変わったらしたいこと」があります。
それは本当に「生まれ変わったら」したいこと、つまりできなくても良いことなのか、したいけどあきらめていることなのか。
どっちなのか、自分に聞いてみないといけないなーと思っています。
そして何より、やりたいことがあるけど迷っているという人が僕の目の前に現れた時に、本当にやりたいことなのかどうかを聞き、背中を押せると僕が思えば、ぐいと押してあげられるような存在になりたいと思いました。
そんな視点からも、ためになる本でした。
チャンチャン♪