【Book】【Life】人間らしさとは、いま・ここ・わたし以外を想像する力。~「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」を読んで~
『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』
僕が思うに、人間らしさとは「いま、ここ、わたし以外を想像する力」です。
この能力が他の生物とは、ちと違うと考えています。
時間的にも、空間的にも、精神的にも、視野は広い方がいい。
「人間の起源」に迫るだけでなく読者の視野を広げることを裏テーマに置いた面白い本でした(^^)
僕たちが想像するのは自分の老後と子どもの一生くらいまで。
その後の地球は?地球の反対側では?あの人は?
チャンチャン♪
【Book】4月読んだ本。
4月読んだ本です。
4月は面白い本にたくさん出会えました。
それぞれを簡単に紹介しようと思います。
《小説》
1. ワイルドソウル・下
2. 山椒魚
3. クロイツェル・ソナタ/悪魔
《学術関連》
4. 恋愛を数学する
5. 快楽の奥義
6. 「その日暮らし」の人類学
《その他》
7. アサーション入門
8. Give and Take
《小説》
1. ワイルドソウル・下
「知らないことが罪」
「自分が可愛い」
という表現が何度か登場し、とても印象に残ったフレーズです。
地球の反対側で起こっていることでも知らないから仕方ないのではなく、想像してみたことがあるか?
問題に気づいたときに動かないのは、結局自分が可愛いから、守っているだけではないのか?
ということを問われている気がしました。
自分さえ良ければ、、、という考え方にくぎを刺す一冊でした。
2. 山椒魚
渋めの本です。
現代小説とは毛色の異なる表現が楽しく、きれいだなぁーと言える本でした
「山椒魚は悲しんだ」
「お互いに裸体であるということは、その裸体の持主達をしていちはやく親しい友人にさせてしまうものらしかった」
「容易に形容することができない勿体ない精神が雪よりも冷たく私の胸もとにしみこむ気配であった」
「彼女を平和に泣かしてやるために乗客たちに対して私のからだで障壁をつくり」
「人どおりの多い街を歩きながら、この散歩を送別の宴会に代用しようということに定めた」
(以上、本文より)
3. クロイツェル・ソナタ/悪魔
ひょんなことから知り合った人にお勧めしてもらって読んだ本。
自分の好みだけでは一生で会うことがなかったかもしれない一冊。
人にお勧めの本を聞くのはこのような出会いがあるからおもしろい。
禁欲を犯したことによる二つの不幸な末路を描いた作品。
当たり前と思っていることに疑問を投げかける作品。
極論であるがゆえに常識を鋭く突いてくる。
欲について改めて偏見なしに考えてみようと思いました。
(ヴェートベンの楽曲「クロイツェル・ソナタ」も好きです)
《学術関連》
4. 恋愛を数学する
数学の視点から恋愛の戦略を紹介していて興味深かったです。
著者はTEDでも「愛を語る数学」としてプレゼンしています。
本書で紹介されている「ゲール・シャプレイ・アルゴリズム」によると、自分からアプローチをかけた方が、より好みの相手と一緒になれる確率が高くなるそうです。
数学的にも、努力は報われるということを知って安心しました笑。
5. 快楽の奥義
「恋愛を数学する」は本屋で見つけて、Amazonで買いました。
んで、そのAmazonのページにお勧めで紹介されていたのが本書。
タイトル的に面白そうだと思ってページを開いてみると、高評価レビューが多かったので、とりあえず購入してみました。
現代のコミュニケーション問題に、(少なくとも僕にとっては)新しい視点から入り込む一冊でした。
肌と肌とのコミュニケーションを真の意味での感情のやり取りととらえています。
たぶん読んでみないと伝わらない、というか上手く伝えられないと思うので、興味ある方はぜひ^^
6. 「その日暮らし」の人類学
僕たちは未来のことを当たり前のように考えて、〇〇になるとか、〇〇に備えるとか言います。
そして、明日のために今日を犠牲にし、明後日のために明日を犠牲にしているのかもしれません。
しかし、「その日暮らし」をしている人たちにはその概念がないのです。
自分たちの周囲にある世界だけをついつい当たり前と思ってしまいますが、その勘違いに対して強烈なしっぺを打ってくれる文化人類学は面白いですね。
《その他》
7. アサーション入門
相手も自分も大事にするコミュニケーションを「アサーション」と言うそうです。
僕は本書に出会って、その存在を初めて知りました。
本書の中で僕が好きだなと思うのは、自己主張をしない人にも責任がある、という旨が書かれていることです。
「人見知りなので話しかけてください」より、「人見知りですが頑張って声かけるので、お話ししましょう」と言える人の方に個人的には好感を覚えます。
そして自分はそう言える人でありたいなーと思います。
8. Give and Take
与える人(ギバー)であることがいかに大事か、どうやったらなれるか、燃え尽きないために注意すべきことは何か、を教えてくれます。
こういう本を読むと自分の中にもう一人の自分を持つことができます。
そして何か選択を迷ったt気に「与える側の選択肢を選ばんでええのか?」とその人が聞いてきます。
そんな自分をもう一人作ることは、物事をできるだけ客観的に見るためにも重要です。
口で言うのは簡単だけど、そのようになるにはどうしたらいいかを改めて考えてみたいと思います。
チャンチャン♪
【Life】【Book】「献血ライフワーク」生きているだけでできる貢献 ~「夢をかなえるゾウ」を読んで~
献血に行ってきました。
僕は「夢をかなえるゾウ」という本を読んで以来、「献血ライフワーク」を掲げています笑。
「夢をかなえるゾウ」は、数々の著名人の成功話が紹介されており、その秘訣を学んで主人公が成功(お金持ち云々)を目指すお話です。
紹介されている著名人の一人、ロックフェラー財団で有名な石油王ジョン・ロックフェラーは、お金持ちになる前から収入の1割を寄付し続けていました。
すると、、、出世しました笑。
https://matome.naver.jp/odai/2141078660668437601
成功したいなら、人を喜ばしまくる人になれ。
お金は、人を喜ばせ、幸せにした分もらえる。
お金持ちになるやつは、人を喜ばせたいと思ているやつだ。
だからまず、人を喜ばせたいという気持ちを大きくするために寄付をするんだ。
という旨がこの本には書いてありました。
成功はともかく、人に貢献できる人にはなりたいと僕は思いました。
とはいっても、収入の1割寄付は僕にとっては厳しいのです。
(因みに、僕の友人にはこの本を読んで以来、寄付を続けたやつがいます笑。僕はそいつをすごいと思っています。)
じゃあ、僕にできることは何かと考え、「血液を寄付する」ことにしました。
僕には余裕のあるお金はありませんが、寄付できるだけの十分な血液があります。
健康に生きていれば、僕の体の中で毎日、血液が作られます。
寄付してもまた作ることができます。
こうして今日、人生二回目の献血を終えました。
皆が皆、献血できるわけではありません。
しかし多くの人にとって、健康であれば、献血は生きているだけでできる貢献です。
まだ二回目ですが、僕は献血をライフワークにしていくつもりです。
(「献血ライフワーク」が広まればいいなと思って書きました。)
チャンチャン♪
【Book】私たちは、未来のことを考えることは当たり前だと思っている ~『「その日暮らし」の人類学』を読んで~
『「その日暮らし」の人類学』
僕たちは、今日を生きるという感覚を忘れてしまっていることが多い。
明日のために今日を犠牲にし、明後日のために明日を犠牲にする。
今日をぎりぎり生きること、「その日暮し」。
そんな生き方は、今日の日本では「ダメな」生き方とされる。
アフリカや中国で見た、「その日暮し」の生き方には、「生きているということだけを根拠としているような余裕と自信」があった。 「不確実」であることは、「希望」がないことではない。
人類学はおもしろい。
僕が思い描いていた常識が、世界で通用しないことを教えてくれる。
世界には様々な生活、文化がある。
とてもとても面白いトピックであるだけに、堅く、僕ら門外漢にはいささか取っ付きにくい文章であることを勿体無く思う。
しかし、時間をかけてゆっくり読んで、じっくり考えれば、僕たち多くの日本人の「時間の価値観」に一石を投じることは間違いない。
面白い本でした。
チャンチャン♪
【Book】3月読んだ本。
気づけば4月が終わりそうです。
慌てて「3月読んだ本。」を書き残しておこうと思います。
今月の読んだ本数は二桁の大台に乗りました笑。
《小説》
1. ワイルドソウル・上
2. ボノボとともに
3. 天使と悪魔・上
4. 天使と悪魔・中
5. 天使と悪魔・下
《学術関連》
6. 生涯をかけるテーマをいかに選ぶか
7.初めてのフィールドワーク①
8. 野生のゴリラと再会する
9. 松沢教授の特別講義「山が教えてくれたこと」
《その他》
10. 東大囲碁教養講座
また、「3月読む本。」から大きな変更なく、読むことができました。
それはどうでもよいことですが、、。
1. ワイルドソウル・上
南米移民の実態と苦労をベースに書かれた小説です。
これを読んで思った一番のことは「世界にはいろんな生活があるんだ」ということです。
当然と言えば当然なのですが、日本において日々大きな変化のない便利な生活を送っているとつい忘れがちになってしまうことです。
しかし、忘れてはならないことで、いつも頭のどこか隅っこに置いておきたいことです。
また、「世界にはいろんな生活があるんだ」ということから、「日本にはいろんな生活があるんだ」、そして「一人ひとり異なった生活・考え方があるんだ」というとこまで発想を広げておきたいなーと、この本を読んで考えていました。
2. ボノボとともに
別のエントリーにも書いたのですが、とにかく「あとがき」が素晴らしいです。
読了、「著者がどんな思いで書いたのか知りたい!」と思うことが僕には良くあります。
この本の「あとがき」はそれに応えてくれています。
また、この本で取り上げられている「ボノボ」という霊長類の生態や危機的生活状況を知る、支援するための情報もきちんと掲載されています。
著者が、この本を通してボノボについて知ってほしい、ボノボを助けたいんだ、という熱意が文字から伝わってきました。
最後の最後まで、良い作品です。
3. 天使と悪魔・上
4. 天使と悪魔・中
5. 天使と悪魔・下
うちの研究室と秘書さんからお勧めいただいた本です。
秘書さんと僕は時に本の貸し借りをやっているのですが、秘書さんが「ぜひ」と持ってきてくれたのがこれらの本です。
僕は訳書の小説を あまり読まないたちなのですが、この本はとても平易な訳で読みやすかったです。
訳への違和感から、小説の世界を引っ張り出されるということはありませんでした。
科学と宗教を扱っており、科学に従事する者としては、非常に考えさせられる内容でした。
僕は多くの日本人と同じく、あまり宗教にこだわりがありません。
ただ最近、友人の結婚式で訪れる協会の神父さんの笑顔がみな弾けるように素晴らしいことが気になっています。
結婚式という祝いの席なので当然なのかもしれませんが、日本人参列者より生き生きしています。
これはお国柄なのか、それとも宗教が関わっているのか。
結婚式では、そんなことを考えています笑。
6. 生涯をかけるテーマをいかに選ぶか
(主に)研究者がなぜその「研究テーマ」を選んだのかということについて書かれた本です。
研究に従事するものとして非常に興味がありました。
そして、この本を読むことでいろんな人たちの人生を簡単に追体験することができます。
人生の先輩たちは、後を歩く僕たちにそれぞれの経験を残してくれます。
それらから何を、どのくらい学ぶか。
それで、僕たちは人生をどのように生きるかが変わってきますよね。
先輩が教えてくれているのです。
耳を傾けるしかないっしょ!
7. 初めてのフィールドワーク①
京都大学で野生動物たちを研究している学生たちが書いた本です。
学生視点なので非常に親しみやすく、フィールドワークの実際が生き生きと描かれています。
野生動物の生息地は時として、人が住んでいないようなジャングルや湿地であったりします。
しかし、それらは国立公園に指定されていることがあり、人間によって保護されているのです。
さらに、学生たちがそこで研究するには地元の「トラッカー」と呼ばれる人に補助を依頼します。
トラッカーはその土地に詳しく、勘も鋭いそうです。
僕が驚いたのは、人の住んでいないような地域に生息する動物を研究するために、人の力を借りて、その場所に詳しい人に助けてもらうということです。
「人が住んでいないような地域」なのに、「そこに詳しい」人がいるのです!
人間って、地球上、どこにでもいるんだなーって感慨深げに思ってしまいました。
8. 野生のゴリラと再会する
京都大学総長の山極先生が 、26年ぶりに当時研究対象そして友達として時間を共にしたゴリラの元へ帰るというお話です。
洞窟で雨宿りをしていたら一頭のゴリラがやってきて、山極先生に体を預けて眠った、という話を読むとにわかに信じられない思いになります。
あ、別に先生を疑っているわけじゃありません笑。
日常離れしすぎてて。
野生の動物とヒトがそこまで心を通わしている光景に、ただただ羨ましい気持ちです。
やっぱり、人間と他の生き物たちが上手くやっていく方法はあるんじゃないかなと思います。
ライオンキング見たくなりました。
9. 松沢教授の特別講義「山が教えてくれたこと」
テレビなどでご覧になったことがあるかもしれません「チンパンジーのアイちゃん」そして彼女とともに研究を行ってきた松沢先生の本です。
この本のシリーズは非常に簡単に研究概要と、先生方の生き方をさらってくれます。
「山が教えてくれたこと」というタイトルに惹かれました。
本当に山から、アウトドアから、自然から学ぶことが多いと思います。
僕がアウトドアに出かける理由の一つとしては、自然から学ぶことが楽しいからです。
10. 東大囲碁教養講座
いつかご年配の方々と囲碁を打ちたい!
そんな思いから少しずつ勉強しています。
本書はその授業内容を本にしたものです。
少しずつ勉強しているので、まだ「読んだ本」ではないのですが、囲碁に初めて触れる学生をターゲットとしており、僕にはぴったりで読みやすく、わかりやすい本です。
4月も残すところ1週間もありません。
今更「4月読む本。」を書く気にはなれないので、今月はお休みです(反省)。
これからも僕が面白い本を紹介していきたいと思います。
ちなみに、4月は強烈に面白い本に出会っているので、「4月読んだ本。」楽しみにしていてください!
チャンチャン♪
【Book】「与える」ことに気づくこと ~「Give and Take」を読んで~
改めまして、素晴らしい本に出会いました。
『ギブアンドテイク「与える人」こそ成功する時代』
http://amzn.to/2otBKGH
与える人(ギバー)であることがいかに大事か、どうやったらなれるか、燃え尽きないために注意すべきことは何か。
この本を読んで以来、選択を迷ったときに「「与える」側の行動を選ばんでええんか?」と問うてくれるもう一人の自分がいます。
【助け合いの輪】
著者がアメリカの学校で実際にやった授業。
グループを作り、あるメンバーの願い事を叶えるために他のメンバーが知識や人脈、技術、物などを「与える」。
「与える」ことを体験することで、ギバーの感覚をつかむ。
重要なのは「自分はその人のために何ができるか」を考えている時間。
ぜひ、学校、サークル、会社でやるとおもしろそう。
【アウトドアサークルSAMPOへの応用】
僕が参加しているサークルにも、「助け合いの輪」そして「恩送り」を浸透させていけたらいいなと思います。
誰かが見えるように「与える」ことで、「与える」こと自体に気づいてもらう。
「与える」ことに挑戦してもらう。
「与える」人が増える。
「与える」集団に変わる。
他のコミュニティーでも「与える」(恩返しではなく「恩送り」)。
そのコミュニティーも「与える」集団に変わる。
「助け合いの輪」が広がる。
アウトドアサークルSAMPO
https://www.facebook.com/outdoorsampo/
【今できること】
相手には、「与える」ことに気づいてもらうこと、やってみてもらうこと。
自分としては、率先して与え見せること、他人の「与える」に気づいて声をかけること。
これが助け合いの輪を広げるために自分ができることだと思った。
今できることから始めていこうと思います。
チャンチャン♪
【Book】【TED】人生で一番大事なものは「他者への思いやり」 ~「Give and Take」を読んで~
人生において一番大事なこと、一つだけ、一つだけ選ぶとしたら何にしますか?
ってことを考えたことがあって。
僕の暫定の答えは「他者への思いやり」です。
んで、他者へ「与えること」がいかに大事かを教えてくれるTEDをこないだ見ました。
僕はこのプレゼンにけっこう感動しました。
内容が良いやけでなく、プレゼンも間やユーモア、強調が散りばめられていて良いお手本です。
このTEDのプレゼンターであるアダム・グラントが書いた本をその勢いで購入しました。
アダム・グラントの主張では「他人のことを思いやり、他人のために動ける人がどれだけ重要か」ということが述べられています。
こういう「与える人」は、その人にとっても利益があるし、友達としても利益もあるし、そして組織にとっても利益があるのです。
アダム・グラントは人間のタイプを「与える人」以外に、「奪う人」「合わせる人」に分類しています。
多くの人が「合わせる人」です。
「奪う人」と「与える人」は同じくらいの割合いるそうです。
「奪う人」は、人の資源(時間やお金)を奪って使うので、時としてすごく成功します。
しかし、営業やエンジニアの仕事、スカウトマン、軍隊、、、などなど様々な仕事を見てみると最も業績を上げているのは「与える人」だそうです。
彼らは成功しようとは思っていません。
「人のために」それを信条に行動しており、結果的に自分に返ってくるのです。
「与える人」は自分の持っている資源(時間、お金、人など)をさらに人のために使います。
すると世の中の限られた資源はどんどん大きくなり、お互いに得をしていくのです。
ビジネスを、限られた資源を取り合う(誰かが勝てば、誰かが負ける)ものととらえず、資源を増やす(どっちも勝つ)ものにしていくのです。
世の中が「与える人」でいっぱいになればいいなー。
「与える人」の姿勢は同じグループに伝染すればいいので、自分がまず「与える人」になることです。
個人的には、「人生において何が「与える人」「奪う人」「合わせる人」を分けるのか」が気になっています。
また考えてみよーっと。
チャンチャン♪